またアメリカがシリアにミサイル攻撃をしたニュースがありました。
罪もない一般市民が巻き込まれたり、安全を求めて国外へ逃げた人々が難民となって苦しい生活を強いられています。
なぜシリアでは内戦が起きているのでしょうか。
何だか難しいニュースのように感じてしまって、私は元々の経緯を理解できていませんでした。
この機会に勉強してみましょう。
シリア内戦が起きた経緯
みなさんは、「アラブの春」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
2010年12月にチュニジアの民主化運動が起きたことを発端に、北アフリカや中東の独裁政治が行われていたアラブ諸国で民主化運動が拡がります。
もちろんシリアも例にもれず、アラブの春の影響を受け、反政府軍が打倒アサド政権に立ち上がります。
最初はアサド政権側が強く、反政府軍が抑え込まれて終結する見込みでした。
しかし、アサド政権を支援する国や、反対に反政府軍を支援する国が現れ、内戦が激化してしまいました。
加えて、この内戦のどさくさに紛れて「イスラム国」が独自の国を作ろうとし、シリアの情勢がどんどん複雑になっていきました。
その結果戦況が長引いてしまい、7年間で46万人を超える死者が出る悲惨な状況となっていて、現在も解決の糸口が見えないまま内戦が続いています。
46万人・・・想像もつかない数字です。