小学校のクラス替えの決め方は?希望や要望の懇願は効果ある?

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我が子がクラスのお友達とトラブルになった際、保護者として気になるのは、来年度の「クラス替え」ですよね。

「学級」という閉鎖された空間では、三十数人の同級生がひしめき合いながら様々な活動を行っているため、中にはどうしても「そりが合わない友達」がいるものです。

「来年度、○○さんとは絶対にクラスを離してください…!」

担任の先生にこんなお願いをしたくなった保護者もいることでしょう。

そこで今回は、小学校のクラス替えの決め方と、こうした「保護者の希望や要望」に学校側は応えてくれるのかについて述べたいと思います。

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クラス替えはいつ頃、誰によって行われるの?

小学校のクラス替えは、年度末の春休み中に行われるのが通常です。

だいたいの流れとしては、各クラスの担任の先生が自分のクラスのメンバーを「新学年のクラス数分」に等分し、その後、同学年の他クラスの担任や音楽などの専科の先生と共にそれらの組み合わせを練っていき、最終的に管理職にチェックしてもらって決定されます。

例えば、現在2年生が3クラスあり各クラスが30名なら、担任の先生は自分のクラスを10名ずつ3等分するというわけです。

こうすることで、「次年度のあるクラスだけが半分以上も元1組である」といった不平等な事態を防ぐことができます。

ただし、学校によってはクラス替えを毎年ではなく2年ごとに行う学校や、1年生から2年生に上がる時だけクラス替えは行わずに3年生~6年生は毎年クラス替えをするという学校もあります。

また、法律上、某学年の3クラス全てが定員いっぱいの40名の状態(1クラス40名×3クラス=計120名)で、そこへ春休み中に一人でも転校生が来た場合は、次年度の3年生は4クラスに増える(1クラス30名or31名×4クラス=計121名)というパターンもあります。

その場合は、2年生の担任は自分のクラスを4等分するというわけです。

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クラス替えの基準は「成績」が大前提!

簡単に「クラスを等分する」と言いましたが、気になるのはその「分け方」ですよね。

結論を言うと、最も優先されるクラス替えの基準はズバリ・・・成績順です!

小学校はお友達と遊んだり美味しい給食を食べたりと楽しいことはたくさんありますが、小学生の本分はやはり「お勉強」です。

あるクラスに成績上位の子たちが固まっていたり、逆に下位の子たちが集まっていたりすると、クラスごとの学習進度に差が出てきますし、担任の先生も苦労することになります。

では、具体的な分け方について見ていきましょう。

前提として、次年度のクラスの男女比率も平等にしなくてはならないので、各クラスを男女別に成績順に均等に分けます。

学校によっては、一人ひとりの名前が書かれたカード(名前カード、とします)を作成し、その名前カードに成績1位から順に番号をふったり、A~Dといった四段階評価をメモしたりするところもあるようです。

そして、担任の先生はその成績が書かれた「名前カード」の束を持ち、トランプを配るように、上位の子から順にAグループ、Bグループ、Cグループ、Aグループ、Bグループ、Cグループ・・・というように分配していきます。

2年1組が30名であれば、「男5名女5名」のグループが、A、B、Cと3つできるというわけです。

上位から順に配っているので、A、B、Cの各グループ同士の成績はほぼ均等になります。

次に注意したいのは、他のクラスで分けられたグループとの組み合わせです。

例えば、次年度の3年1組に、2年生の1組~3組の成績トップの子がすべて集中するようなことになれば、これまた不平等なので、飛び抜けて成績の良い子が偏らないようにグループを組み合わせていきます。

端的にまとめると、以下のようになります。

※①は元1組という意味で、Aグループには旧クラスの成績トップの子を含むとします。

(Before)

2年1組:男A~Cグループ(各5名)、女A~Cグループ(各5名)(計30名)

2年2組:男A~Cグループ(各5名)、女A~Cグループ(各5名)(計30名)

2年3組:男A~Cグループ(各5名)、女A~Cグループ(各5名)(計30名)

(After)

3年1組:①男A+②男B+③男C、②女C+①女A+③女B(計30名)

3年2組:①男B+②男C+③男A、②女A+①女B+③女C(計30名)

3年3組:①男C+②男A+③男B、②女B+①女C+③女A(計30名)

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成績以外のクラス替えの基準は?

成績順にほぼ均等に分けられたのでクラス替えは終了・・・とはなりません

むしろここからの作業が本番といえるほど、大変なのです。

クラス替えの際には、以下のように成績以外にも配慮すべき重要な項目があります。

例えば、以下のような項目です。

  • 特別支援学級に所属する子を均等に分散させる
  • LD(学習障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)、PDD(広汎性発達障害)などのいわゆる「発達障害」と診断されている(あるいは疑われる)子を分散させる
  • 相性が合わない児童やいじめ事例の加害者と被害者を分ける
  • モンスターペアレントと呼ばれるような対処に配慮を必要とする保護者を分ける
  • さらに均等さを追求するとすれば、以下のような項目があります
  • シングルマザー(ファザー)や虐待、ネグレクトなど家庭が気にかかる子を分散させる
  • リーダー各の子(学級委員候補)が偏らないようにする
  • 運動会のことを踏まえて、足の速い子を分散させる
  • 下校時にひとりボッチにならないように地域に偏りが出ないようにする

ここまで分けようとすると、相当クラス替えは難しくなり混迷してしまうことあります。

そのため、最初に紹介した「名前カード」には、成績だけでなく、特別な支援を必要とするかどうか、あるいはいじめの加害者、被害者になったことがあるかどうか、特記すべき家庭環境(母子家庭やモンスターペアレントなど)なども同時にメモされることもあるのです。

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「あの子と離してください!」は通用するのか!?

では、「あの子と一緒のクラスにしてほしい」「あの子とは絶対離してほしい!」といった保護者の希望や要望についてはどうでしょうか。

実際に個人懇談などでこうした保護者の想いを担任に伝えても、「そういった特別扱いはできませんので…」と返されるのがほとんどです。

「なんとなくあの子は苦手だから…」とか「仲のいい友達と離れたくない」というあいまいな理由にまで配慮していればクラス替えなんてやってられないからです。

でも心配しなくても、前年度にいじめの事例があり明らかに加害者と被害者がはっきりしているケースや、ある二人が揃うとどうしてもふざけすぎてクラスの空気が良くない方へ向かうようなケースであれば、先生たちもよくわかっているので、保護者の要望がなくともしっかり分けてもらえると思います。

反対に、特別な支援を要する子どもと特別に相性の良い子を一緒のクラスにするといった例もあります。

ただし、例外的にこうした保護者からの要望が受け入れられる可能性があるとすれば、近所の友達や放課後に遊ぶ友達同士(あるいは親同士)の「学校では表面化していないトラブル」に配慮するケースです。

春休みに入るまでに、担任の先生が知らないような放課後、例えば習い事の中での大きなトラブルや事件を伝えておけば、クラス替えの際に考慮することもあります。

こうした担任が把握していない事例まで含めると、保護者の意見も一概には無視できないというわけです。

要望を出す場合は、単にあの子は嫌だとか抽象的な表現では聞入れられる事はありませんので、日々の連絡を感情は抜きにして事実を伝えて行くのがポイントです。

まとめ

クラス替えをする基準には、以下のような項目がありました。

  • 成績順に均等に分ける
  • 特別支援学級の児童の分散
  • 発達障害(が疑われる)児童の分散
  • 相性が合わない子、いじめの加害者・被害者の分散
  • モンスターペアレントの分散
  • 家庭が気にかかる子の分散
  • リーダー格を分ける
  • スポーツ万能を分ける
  • 住む地域の分散

こうして出来上がった新しいクラス分けは、次年度の担任教諭たちに引き継ぎされ、全体を見た上で、ベテラン教諭が担当するのか新米教師が担当するのかを決定します。

ただし、ここまで完璧に分けていても、いざ4月がスタートしてみれば思ったようにいかないこともしばしばあります。

特に一学年が3~4クラスある学校ならまだしも、一学年2クラスしかないような小規模の学校であれば、分けようにも分けきれないこともあるからです。

また、今回赤裸々に語って来た裏事情は、親しい友人に聞きかじった話なので、皆さんの住む地域によっては当てはまらないこともあるでしょう。

それでも、クラス替えの「結果」しか知らなかった保護者としては、子どもたちが平等に教育を受けられるよう、新しいクラスで居心地よく過ごせるようにと、こんなにも配慮されていることに驚きますね!

「気持ちよく新学年をスタートしたい!」という想いは、子どもはもちろん、保護者にとっても担任の先生にとっても、共通の願いのようです。

その他のケースもあるので紹介しておきます。

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