映画「息もできない」(字幕)の感想やネタバレ!

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「息もできない」の制作年度

2008年

2018年9月16日にamazonプライム配信で視聴

「息もできない」のあらすじ

舞台は韓国。

チンピラのサンフンは取り立ての仕事をして生きている男。

容赦ない暴力で取り立て率もよく、友人である社長からも気に入られているもののどこか空しい日々を送っている。

ある日、路上で唾をはいたのが女子高校生にかかり、口論になる。

チンピラに怯えることもなく、クリーニングしろとくってかかる女の子に最初はめんどくさがるが次第に心をひらいていく。

恋愛に落ちることはないが数少ない心を許せる人物になり、度々会うことになるが、同じく女の子の兄弟も不良であり、偶然にもサンフンの後輩として取り立てに同行するが、ラストにおとなしかった後輩が暴走し、悲劇を迎える。

「息もできない」で印象に残ったシーン

バイオレンスと主人公の寂しげな演出が、北野武映画とそっくりだなと感じたけど、俳優たちの見事な演技力で、韓国の底辺に生きる人間のどうにもならない抜け出せない環境での悲しさや憤り、日本とは違う世界を表現しています。

女子高生役のキムコッピも非常に存在感ある女性で、貧しい不幸せな生活を割りきって懸命に生きる姿がどこかかっこよく感じます。

主人公サンフンと女の子が暴言吐きあいながらも次第に心通わせるところが嬉しくて、物語がどうかハッピーエンドになればよいなと願うのですが、人を苦しめてきた人間のいつかは訪れる因果応報なのか、自らも暴力を受け幸せにはなれないラストを迎えます。

生い立ちが恵まれなかっただけでサンフンは本当は心優しく、姉や甥っ子、刑務所に入ったことのある父親にぶっきらに金や食べ物、おもちゃを投げ渡すのが好きでした。

この子供たちだけはどうか同じ運命をたどることなく生きてくれたらと思いました。

映画だけれど韓国の経済事情を考えれば普通にありがちな日常だからです。

「息もできない」の全体の感想

暴力シーンが激しすぎて怖いのですが、それくらいリアルでした。

2008年度作品ですがもっと古く感じます。

それくらい貧しいのだという演出でしょうか。

チンピラと女子高生というありがちなパターンに、最初は見ることも躊躇しましたが、期待以上でした。

マンネリもここまでクオリティが本物だと素晴らしかった以外にないです。

女子高生の兄弟らしき男性が、映画ではその関係をはっきりさせてないので、あまりに女の子に辛くあたるのが何故?誰なの?と終始疑問でしたが、サンフンに冷酷な運命を下す伏線の役割を見事に果たしたと思います。

不幸な人間の悪循環で、取り立てた人間も暴力で苦しめられた人間も、結局は同じ輪でぐるぐるまわるようなことを表現したいのだと個人的には感じました。

チンピラになった人も今までは自分も暴力に屈し、取り立てられた人間も生きるために誰かを苦しめていかなければならないからです。

当然、その結末がハッピーエンドなわけはないので、世の中の不条理、無力、不公平さを悲しく描いた作品でした。

しかし、バッドエンドでもないのでそこだけが救いです。

「息もできない」で気になったところ、もやもやしたところ等

おそらく兄弟でしょうが、女の子と同居の男性が、歳も身分も明らかにしてないので、終始この人は誰?ともやもやしていました。

女の子の父親もなぜ自分を世話してくれる子供に辛くあたるのかよくわからないです。

精神的には病んでいたのでしょうか?

そこあたりがもっとはっきりしてほしかったです。

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