映画「忘れられない人」(字幕)の感想やネタバレ!

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「忘れられない人」の制作年度

1993年

レンタルビデオで視聴

「忘れられない人」のあらすじ

恋が下手で、男を見る目のない女の子が心の底から想うことができる相手に出会い成長していくラブストーリー。

主人公の女の子キャメロンは、若者が集まるカジュアルなレストランでウエイトレスのバイトをしている。

鼻歌を歌いながら、同僚の女友達と気軽なノリで働きながら、恋愛の愚痴をこぼしたりたわいない会話を楽しんでいる明るく元気な女の子。

今時の男の子とばかり付き合っては、振られる恋を繰り返していたキャメロンは暴漢事件がきっかけで、同じバイト仲間のアダムという無口で地味で、誰とも関わろうとはしない孤独な男の子に惹かれていく。

ある日、キャメロンかバイトを終えて帰路へと夜道を歩いていると、暴漢に襲われてしまう。

キャメロンの魅力に気づき密かに想いを寄せていたアダムは、毎晩、キャメロンが無事に家に帰れるよう密かに跡をつけていた。

アダムによって暴漢から助けられたキャメロンは、アダムの事が日に日に気になり始める。

そんな中、アダムの心臓には欠陥があり、長く生きられないことを知る。

幼い時に両親を亡くし、孤児院で育ち、今でも孤独に一人で生きている彼の寂しさをキャメロンは受けとめていく。

一途にキャメロンを想う彼を愛することでキャメロンの心も満たされていく。

けれど、彼の命は終わろうとしていた。

命が尽きる瞬間まで二人は時間を共有する。

一緒にアイスホッケーの観戦をしたり、クリスマスイブを祝ったり、、、 アダムの家で過ごすささやかな日常。

二人の想いが通じ合う、イブの夜のキスシーンはとてもピュアで切なくてこのラブストーリーの透明感を最後まで貫く名シーンだ。

ラストはやはり悲しい結末。

アダムは静かにキャメロンの隣で息をひきとる。

冒頭の恋に恋する子供っぽいキャメロンが、豊かな愛情を知り成長した姿が観ている者に切なさと温かさの余韻を残す良い映画だと思う。

「忘れられない人」で印象に残ったシーン

キャメロンの部屋で、濡れた体をキャメロンに拭いてもらう時のアダムのぎこちない所作の全てが純粋すぎる。

誰かに何かをしてもらうという事は、アダムにとったらとても非日常的。

幼くして両親を失い孤児院で育ち、ずっと一人で孤独に生きてきた彼は、人の温もりを知らずに育ったのだ。

ふと、キャメロンの柔らかい胸に手を触れるアダム。

それは、肉体関係を持ちたちいという想いとは違う。

好きな女性の肌の温もり、柔らかさへの想いは失ってしまった、遠い記憶の中の母親の愛情とリンクしたのかもしれない。

全くエロくない、少年のような純粋さを表現できているクリスチャスレイターの演技力に釘付け。

アダムの突然の行為に少し戸惑うキャメロンが少女から大人の女性へと変わる瞬間でもあり、その愛が孤独なアダムの心と体を包み込むシーンとなっている。

やっぱり恋愛には欠かせないスキンシップのシーンとしては、ギリギリのところだったと思う。

あのアダムのぎこちなく震える手が物語のシンプルさに深みを出していると思う。

「忘れられない人」の全体の感想

登場人物が少なく、とてもシンプルな設定。

心臓に欠陥がある難病を抱えている彼とのラブストーリーというベタすぎる展開だけれど、キャメロン役のマリサトメイが若くてちょっと垢抜けない感じがとても新鮮でかわいい。

アダム役のクリスチャンスレイターの演技がとても良い。

孤独で無欲で欲しいのは人の温もり、愛。

切なすぎる一途な想いが透明感を放っていて、地味なのにキラキラとしているようだ。

こんなに時間のかかる恋に現代人は耐えられるのだろうか?

想いが通じるまでのはがゆさと気恥ずかしさ。

想いが通じてからの満たされた想いと別れの予感という悲しさ。

キャメロンが何も飾らず、ありのままの自分で等身大の恋をしていく。

自然に彼との距離が近づいていく。

今まで、ろくでもない男とばかり付き合い、中身のない恋に振り回されては振られていく不毛な恋愛ばかり繰り返していたのに、、、キャメロンが真実の愛に目覚め、優しさが彼の寂しい心の隙間を埋めていく。

二人は、お互いになくてはならない存在。

何年かに一度、恋愛っていいな、10代の頃の恋が懐かしいな、と切ない涙を流したい夜に観たくなる映画。

「忘れられない人」で気になったところ、もやもやしたところ等

無口なアダムの一途な想いがこの物語のピュアな部分の基礎となっている。

もやもやしたところは不思議とない。

2時間枠でおさめるにはラブストーリーとしてはシンプルすぎる展開だけれど、どのシーンも言葉が少ないからこそ、見るものに想像力や背景、余韻を大きく残す展開となっている。

キャメロン家族の団欒のシーンやアダムの孤独な生い立ち、どんな日々を彼らが送ってきたのか、どんな過去があって今があるのか。

そして、二人は出会って、事件がきっかけで近づいていった恋人としての距離感。

一途にキャメロンを思い続けたアダムがどれほどキャメロンを大切に想っていて影のナイトとして過ごしてきたのか?

あの事件がなければ二人は会話をすることともなかったであろう遠かった存在。

その二人の距離が近づいていき、ある大晦日の夜にキャメロンの自宅のパーティーに招待されたアダム。

賑やかなパーティーには馴染めず、キャメロンの家の外で一人時間を過ごしている。猫と戯れながら。

それに気づいたキャメロンがアダムの人柄に気づきひかれていく。

そして、外のブランコに座った二人のキュンとするキスシーンは最高にピュア。

最後までこのラブストーリーの透明感を色濃く残してくれる名シーンだ。

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