映画「拳銃と目玉焼」の感想やネタバレ!

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「拳銃と目玉焼」の制作年度

2013年

2014年3月10日に映画館で視聴

「拳銃と目玉焼」のあらすじ

さえない中年男性が、ひょんなことから正義のヒーローになる姿をユーモラスに描いた作品。

真面目で内気な中年の新聞配達員・志朗は、行きつけの喫茶店で働くやさしい女性・ユキに密かに想いを寄せている。

そんな志朗はある夜、不良少年達によるおやじ狩りの現場に遭遇し、襲われているおやじを救出する。

助けたおやじに依頼されて不良少年を退治することになった志朗は、真面目で凝り性な性格が高じて、徐々に正義のヒーロー活動にのめり込んでいく。

そして、愛するユキが危機に瀕したとき、志郎はまね事のヒーローから、真のヒーローとして目覚めていくことになる。

「拳銃と目玉焼」で印象に残ったシーン

主人公がごく普通に真面目な中年男性なので、すんなり感情移入ができました。

また、大阪の下町が舞台になっており、笑いのテンポがよいのでとても見やすいです。

俳優陣もとても良く、さえない主人公、かわいらしいヒロイン、癖の強い悪党などキャラクターが魅力的でした。

それぞれのキャラクターの役割が整理されているので、非常にわかりやすく、物語世界に没頭できます。

見所のひとつは、志朗がヒーローになっていく過程で、コスチュームを試行錯誤しながらバージョンアップしていくようす。

通販で買える範囲のものを使い、プラモデルで慣らした器用さでスーツを自作していく様は、滑稽であるとともに、モノづくりのワクワク感も表現されていて男の子ゴコロが熱くなりました。

基本的には滑稽でユーモラスな印象ですが、アクションシーンは映像がカッコよくて爽快感があります。

そして、クライマックスには感動で涙が出ました。

タイトルにもなっている目玉焼が、思っていた以上にきちんとストーリーに絡んでいたのもとても良かったです。

「拳銃と目玉焼」の全体の感想

まず、映画から溢れてくる「ものづくりへの愛」がとても好印象な作品でした。

プロット、キャラクター、画作りなど、とても細かいところまで作りこまれているので、非常に見ごたえがあります。

映画のテイストとしては、『パルプフィクション』 や 『鮫肌男と桃尻女』 、『スナッチ』など、ちょっと滑稽なワルが出てくるバイオレンスものに通じるものがあり、そういった映画好きの自分は非常に楽しめました。

また、志朗がヒーローとして自分を作り上げていくようすは、どことなく 『タクシードライバー』 のようなストイックさと創意工夫も感じ、とてもワクワクします。

志朗が目指すヒーロー像はまちがいなく『仮面ライダー』で、劇中でもそれを髣髴とさせる演出が見られますが、それもやはり昭和的なものです。

平成の仮面ライダーなどからはすっかり排除されてしまったヒーローの悲哀みたいなものも味わえるので、昭和のライダー好きの人にもおススメです。

ピュアな恋愛、オタクのワクワク感、アクションの爽快感、そして主人公の成長がしっかり描かれていて、しかもラストで泣ける、という非常に盛りだくさんな作品でした。

「拳銃と目玉焼」で気になったところ、もやもやしたところ等

この映画は、非常に低予算・少人数で制作されており、撮影で使ったカメラも8万円のものということでした。

しかし、それを工夫や緻密な計算で補い、一線級の映画と比肩する(むしろ上回る)映画になっています。

安田淳一監督は、細部まで緻密にこだわって作る、ものづくりに対して非常に真摯な人なのだろうと思います。

自分としては、低予算映画ということでそれほど期待値が高くなく、何ならトンでも映画かもしれないという逆の期待も抱きながら観たくらいなので、舐めていてすいませんでしたと謝りたいくらいでした。

事前のハードルが低めだった分、実際より良く感じたのかも知れないとも思いましたが、DVDで見直しても感動は変わらなかったので、やはり名作なんだと確信しています。

『カメラを止めるな』など、低予算で制作された質の高い映画が評価される事例がありますが、この映画も間違いなくその一つだと思うので、もっとたくさんの人に観てもらい、評価されて欲しいです。

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