映画「高慢と偏見とゾンビ」(字幕)の感想やネタバレ!

スポンサーリンク
スポンサーリンク

「高慢と偏見とゾンビ」の制作年度

2016年

映画館で視聴

「高慢と偏見とゾンビ」のあらすじ

植民地から持ち込まれた絹やスパイスが原因で、18世紀のイギリスに未知の病原菌が侵入してしまいました。

感染者は次から次へとゾンビ化していき、犠牲者は何百万にも膨れ上がっていきます。

壁と運河によって隔離されたロンドンは「インビトウィン」と呼ばれて、生き延びた人たちはゾンビとの戦いを挑んでいきます。

一時的にゾンビを壊滅させた貴族たちは、都会を離れて地方へと移住しました。

べネット家の5人姉妹が暮らす村にも、莫大な財産を持つダーシー大佐が赴任してきます。

パーティーでダーシー言葉を交わした次女エリザベスは、彼の尊大な態度に偏見を抱いてしまいました。

人間とゾンビとの最終戦争が幕を開けていく中で、嫌々ながらもふたりは力を合わせて戦いに挑んでいくのでした。

「高慢と偏見とゾンビ」で印象に残ったシーン

ゾンビウイルスのパンデミックを食い止めるために、ロンドン全域を囲む巨大な防御壁を築き上げていくシーンには、メキシコとの国境に巨大な壁の建設を宣言した21世紀のアメリカ大統領の姿を思い浮かべてしまいました。

ゾンビの間にも自ら階級分けが生まれ始めていき、貴族から平民までヒエラルキーが形成されてしまうのが皮肉たっぷりでした。

女性たちに家督相続が許されていなかった、18世紀の独特な慣習や古風な価値観には考えさせられます。

親同士による縁組みや結婚の押し付けによって、土地や財産に縛られた生活を送っていた当時の若者たちの閉塞感も伝わってきました。

自分自身の意思で孤高に生きることを選んだ5人の姉妹の姿が実に痛快です。

ヒロインが呟く、「高慢とうぬぼれは違う」というセリフが心に響きました。

周りの男性たちの評価を気にしてしまう「うぬぼれ」から解き放たれていき、自らの中に誇りを見出だして「高慢」を手に入れる瞬間には胸を打たれます。

「高慢と偏見とゾンビ」の全体の感想

2016年の9月30日に劇場公開されたバー・スティアーズ監督によるアクションドラマになっています。

元になっているのは18世紀イギリスを代表する女流小説家のジェーン・オースティンの名作「高慢と偏見」を、セス・グレアム・スミスが大胆にアレンジして、二見文庫から翻訳刊行したパロディー文学です。

2016年にアメリカとイギリスの2ヵ国で合同制作された作品になり、リリー・ジェームズからサム・ライリーまで人気の俳優たちが集結しました。

これまでのゾンビ映画の常識をひっくり返してしまうほどの独自の世界観と、予測不可能なストーリー展開が見どころになっています。

美しきヒロインと貴族の青年との、純愛の行方にも引き込まれていきました。

7つの海を支配して世界各地に植民地を所有する、我が世の春を謳歌する大英帝国の繁栄ぶりが印象深かったです。

その一方で外国から持ち込まれた災厄によって自国が崩壊していく因果応報には、列強諸国によって翻弄されていく小さな国や地域の怒りが込められていました。

荒廃したロンドンの風景が、核戦争後の近未来の世界のようで何とも不気味です。

「高慢と偏見とゾンビ」で気になったところ、もやもやしたところ等

ヒロインのリリー・ジェームズに扮している、エリザベス・べネットが勇ましくも可愛いらしかったです。

ドレスアップした姿で剣を振り回しながら、迫りくるゾンビたちに立ち向かっていく様子が迫力満点でした。

中国の少林寺拳法から日本に伝わる武術までを、思う存分に駆使した肉弾戦も良かったです。

愛のない結婚よりも自由気ままな孤独を選択する生きざまには、国境と時代を越えて共感できるものがありました。

村中の女性たちの視線を虜にしていく独身貴族ミスター・ダーシーの役には、サム・ライリーのイメージがピッタリとはまっています。

憎まれ口を叩きあいながらも、いつしかふたりが築き上げていく信頼関係とお互いへの仄かな思いには心温まるものがありました。

エミリー・ブロンテやダフネ・デュ・モーリアを始めとする、ありとあらゆるロマンス文学を読破した愛書家の方たちにはお勧めな1本です。

古今東西のゾンビ映画に造詣の深い方たちにも、是非とも見て頂きたい1本になっています。

コメント