「ルーム」の制作年度
2015年
「ルーム」のあらすじ
ジャックは5歳の男の子。
彼にとっての世界は優しくて大好きなママと部屋。
ある日、ジャックのお誕生日にママが”本当の世界”を教えてくれた。
この部屋の向こうには世界が広がっていて、ママは悪い奴に誘拐されてここに連れてこられたことを。
「ルーム」で印象に残ったシーン
前半はジャックと母親のジョイの脱出劇。
後半は脱出した後のジョイの精神的なケアの物語でした。
前半後半どちらも1つの映画として成り立つと思えるほど内容の濃い作品です。
ジョイは男に拉致監禁されレイプされてジャックを生んでいます。
文に表すだけでもヘヴィで鑑賞も躊躇ってしまうあらすじですが、5歳のジャックの視点で描かれているので、作中何度も可愛らしくて子供らしいジャックの様子に境遇を忘れて頬が緩んでしまいます。
前半の脱出劇は本当に手に汗を握るぐらいハラハラドキドキしました。
普通の作品なら助かった良かったねで終わりそうなんですが、その後の母親の精神的なケアの話になって、ジョイという年頃の娘を失ったことでその家族も大きな傷を負っていて、犯人の罪深さと社会の無責任さを再認識。
こういう被害を受けた方へのフォローって難しい問題ですよね。
唯一の救いが5歳のジャックがどんどん周りに適応していってお友達もできるところです。
彼までもが社会から拒絶されたら本当に辛い。
いくら独占インタビューで謝礼が出るからと言ってあんな無神経で残酷な質問をして視聴者から苦情が殺到しないのか不思議でなりません。