サハリン(樺太)からの液化天然ガスが安く輸入できる!?
あまり知られていませんが、日本は毎年1139億㎥もの天然ガスを輸入しており、その量はなんと、世界第1位です。
日露間で平和条約が締結されると、これまで以上に日露間の経済協力が発展するため、こうした豊かな地下資源を安定的に確保できることが予想されます。
例えば、北方四島の北西には樺太島(現在ロシアサハリン州)がありますが、その北東部沿岸で採掘できる天然ガスをよりスムーズに日本に輸入することができるようになるかもしれないのです。
ロシアは2000年代初頭から、日本企業の協力を得ながら樺太島北東部にロシア初の「天然ガス液化プラント」を建設してきましたが、2009年以降ようやく液化天然ガスをタンカーで輸出できるようになりました。
現在、天然ガスを液化するためにはプラント建設費用も含め膨大な費用が掛かっていますが、もし日本とロシアが今より友好的な関係になれば、サハリンと北海道をつなぐパイプラインを建設し、天然ガスを液化することなくそのまま輸入することも夢ではないのです。
日露間の経済協力がより活発化する!?

プーチン大統領と安倍首相との交渉が重ねられる中、日本とロシアの貿易は活発化しており、2018年度だけでも貿易取引高は18%増加、その額は200億ドルに達しました。
また、先ほど挙げた樺太島での天然ガスプラントにおける新たなトレイン建設においても、既に三井や三菱といった日本企業が名乗りを上げており、日露間の経済協力が約束されています。
さらに、2019年1月にモスクワで行われた日露首脳会談の記者会見で、プーチン大統領は「今後はさらなる野心的なプロジェクトを計画していく」「今後数年間で、日本とロシアの貿易額1.5倍増を目指す」などと述べました。
逆に言うと、「平和条約を締結したければ(つまり、2島を返還してほしければ)、日本はロシアにしっかりと経済協力してね」ということなのかもしれません。