経営統合と業務提携の違いは?日産とルノーの関係を調査!

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2018年11月19日の午後、仏ルノー・日産自動車・三菱自動車の会長を兼務していたカルロス・ゴーン氏は、東京地検特捜部に任意同行を求められ、そのまま逮捕されました。

逮捕容疑は有価証券報告書虚偽記載罪です。

カルロス・ゴーン氏と言えば、1999年に経営破綻の危機に陥っていた日産自動車にルノー社と資本提携をする際に、ルノー社から最高執行責任者として送り込まれた人です。

カルロス・ゴーン氏は、就任から数年でV字回復を成し遂げ、日産自動車を立て直しました。

数年前からは「日産とルノーの経営統合するのか?」についてのニュースが幾度となく持ち上がっていました。

そんな中でのカルロス・ゴーン氏の逮捕のニュース。逮捕の陰に見え隠れする「経営統合」。

経営統合」と「業務提携」、「資本提携」について、違いを調べてみました。

同時に、日産とルノー社との関係についても調べてみました。

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「業務提携」とは?

業務提携とは、ある特定分野のビジネスについて企業同士が提携関係を結ぶことです。

お互いの企業が経営的には独立しながら、お互いの利益になる協力関係を結ぶということです。

「相手企業の技術やノウハウを利用して、ビジネスを成功させる、成長させる」ということになります。

その内容は、お互いに顧客を紹介するなど営業面で協力すること、共同で製品やサービスを開発する、人材を相互に行き来させるなど、様々な提携方法があります。

相互の企業が経営的には独立性を保ちながら協力し合うというところが特徴です。

「資本提携」とは?

資本提携は、単に業務上で提携するだけでなく、お互いの株式、つまり資本を持ち合い、協力関係を強化することです。

特定の分野や技術で連携し合う業務提携が事業部門単位で行われるのに対し、資本提携は全社的に影響をもたらします。

業務提携よりも結びつきが強い関係になります。

資本提携には、一方の企業だけがもう一方の企業の株式を持つ資本参加という形式もあります。

業務提携が資本提携に発展し、最終的には両者が合併したり、吸収されたりすることも結構起こっています。

持ち株比率が影響してくるのでしょうね。

「経営統合」とは?

経営統合は、2つ以上の会社が共同で持ち株会社を設立し、両者ともその傘下に入ることです。

お互いの現在の会社とは別に1つの持ち株会社を作り、その持ち株会社がお互いの会社の全株式を保有し、管理していく方式です。

同じ親会社を持つことで戦略を共有し、会社同士の関係を深めることになります。

合併とは異なり、資本や組織は独立していて、ある程度の独自性を保つことができます。

持ち株会社(ホールディングス)を設立し、統合される会社がホールディングスの子会社になるという方法が一般的です。

よく似た言葉に「M&A」があります。

「M&A」とは「Mergers  &  Acquisitions」の略で意味は「合併と買収」です。

M&A(合併・買収)は、買収企業が被買収企業の支配権を獲得し、吸収したり、傘下に収めたりすることである。その際、買収企業が存続会社として残り、被買収企業が消滅するのが合併(merger)であり、過半数の株式取得を通じ被買収企業の支配権を移行させるのが買収(acquisition)である。

引用文献:『知恵蔵』より

「M&A」の分類

形態 資本の移動 名称 内容
提携 なし 業務提携 技術提携、生産提携、販売提携
 

あり

 

 

資本提携 資本参加、相互保有
 

経営統合

分割 新設分割、吸収分割
買収 事業譲渡、株式所得
合併 新設合併、吸収合併

経営統合と業務提携の違いは?

経営統合も業務提携も企業同士の結びつきを表す言葉ですが、決定的な違いは、上の表にあるように、資本の移動があるかないかですね。

資本の移動があるということは、株式を取得してもらうことで協力体制をとることなので、言い換えれば、他社を経営に介入させることにもなりますよね。

基本では、「経営統合は、資本や組織は独立していて、ある程度の独自性を保つことができる」となっていますが、やはり、どうしても資本を多く持っている会社の方があらゆる面で有利になるのは世の常ですよね。

「日産」と「ルノー」の関係は?

時事ドットコムニュースより抜粋

1999年に日産の経営立て直しのためにフランスのルノー社と資本提携することになりました。

現在、ルノーは日産に対して43.3%、日産がルノーに対し15%と相互に出資しています。

フランス政府はルノーに15%出資していて、筆頭株主になっています。

ということは、フランス政府はルノーを通して、日産の経営に関与できる立場にあるということです。

日産は、現在、収益力や企業規模でルノーを大きく、業績面では上回っているのに、資本関係ではルノーの下にあるという変な形になっています。

最近では、フランス政府は、日産との関係をさらに強化して、日産の技術力の確保やフランスでの雇用を拡大したい狙いがあるのではないかとも言われています。

まとめ

自分の会社を大きくしたいと思う中小企業にとって、1度は考えるのが「業務提携」ではないでしょうか。

また、日本でも自動車業界に限らず多くの業界で業務提携、資本提携、経営統合、合併などを繰り返していますよね。

ニュースでもよく取り上げられています。

そんな時に、これらの言葉の意味を知ってニュースを聞くとよく理解できると思いますよ。

カルロス・ゴーン氏の逮捕で浮かび上がってきた「日産とルノーの経営統合」の話はどうなっていくのでしょうか?

毎日、頑張って働いている日産の社員さん、日産関連の仕事に就いている人達が不利益を被らないように願うのみです。

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