トランプ大統領は2017年12月6日、ホワイトハウスで演説を行い、「イスラエルの首都はエルサレムであり、大使館もそこへ移す」と宣言しました。
「え?イスラエルの首都はエルサレムじゃなかったの?」
と思う人も多いでしょう。
もちろん、イスラエルは「エルサレムが首都である」と宣言していますが、イスラエル国内に位置するパレスチナ自治政府も「パレスチナの首都はエルサレムである」と主張しているのです。
このような事態に陥ったのには、中東戦争、パレスチナ問題という複雑な歴史背景があります。
国際社会はこれまで、エルサレムをイスラエルの首都として認めてきませんでした。
その証拠に、各国の大使館はエルサレムではなく商都テルアビブに置かれており、エルサレムはあくまでも一地方都市として扱われています。
それでは、エルサレム首都宣言の背景にある中東戦争とはいったいどのようなものなのでしょうか。
また、トランプ大統領の「エルサレム」宣言との関係についてももう少し詳しく見てみましょう。