TPPというと、もうずっと構想が続いている印象ですね。
アメリカのトランプ大統領が昨年TPPを脱退し、今年になって復帰を検討しているというニュースがありました。
自国の国益のみを考えている印象のトランプ大統領がそのような判断をしたのはなぜでしょうか。
日本はどのような影響を受けるのでしょうか。
TPPとは
TPPとは、Trans-Pacific Partnershipの略で、日本語にすると「環太平洋戦略的経済連携協定(環太平洋パートナーシップ協定)」です。
環太平洋の国々で、自由で開かれた貿易を実現しようという協定です。
自由で開かれた貿易というのは、関税をできるだけかけないということです。
関税とは、外国から輸入する商品に課せられる税金のことで、税金が上乗せされる分、国内製品と比べて輸入品の国内での販売価格が高くなり、結果的に国内製品の需要が守られる仕組みになっています。
例えば日本政府は、日本の農家を守るために、輸入米に高い関税をかけて日本米が輸入米より安く店頭に並ぶようにしています。
TPPは2006年にシンガポール・ニュージーランド・チリ・ブルネイの4ヶ国によって発足されました。その後、環太平洋に位置する12ヶ国(アメリカ・カナダ・オーストラリア・マレーシア・ベトナム・メキシコ・ペルー・シンガポール・ニュージーランド・チリ・ブルネイ・日本)が加わり、お互いに関税を低くし合って貿易を活発化していきましょうという話し合いをしています。
出所:内閣官房(http://www.cas.go.jp/jp/tpp/about/index.html)