アメリカの中間選挙と予備選挙の違いをわかりやすく解説!

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アメリカの選挙では「中間選挙」と「予備選挙」という言葉がありますが、みなさんは、この2つの違いをご存じでしょうか。

今回は、「中間選挙」と「予備選挙」について、それぞれの意味合いや開催時期に注目しながら、違いについて解説します。

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予備選挙って誰を選ぶもの?

アメリカ合衆国の初代大統領はジョージワシントンですが、彼が選ばれるきっかけとなった選挙が初めて行われたのは、1789年2月のことでした。

これ以後、大統領選挙は、きっちり4年に1回の間隔で行われてきました。

なぜ4年に1度なのかというと、アメリカ大統領の任期が4年、ないしは最大でも8年と決められているからです。

日本の首相がコロコロ変わるように、アメリカでは大統領が4年の任期を待たずに変わることはありません(笑)

ただし、病気や事故、暗殺などで大統領が亡くなった場合は除きます。

(その場合、基本的には大統領選で同時に選ばれていた副大統領が繰り上がって大統領になるようです。)

では改めて、「予備選挙」とは誰を選ぶものなのでしょうか?

オリンピックと同じタイミングで開かれる大統領選ですが、全米を巻き込んで約1年がかりで行われる大イベントです。

まず、1月から6月にかけて50ある州ごとに、共和党と民主党それぞれの大統領候補を選ぶための選挙が行われます。

その選挙方法の一つが「予備選挙」なのです。

つまり、予備選挙とは自分が応援したい大統領候補を選ぶための選挙と言えます。

ただし、予備選挙の段階では、一般国民は「ヒラリー・クリントンに一票!」とか「ドナルド・トランプに一票!」というように、大統領候補の名前を直接書いて投票しているわけではありません。

「民主党のヒラリーさんを支持します!」あるいは「共和党のドナルド・トランプを支持します!」というように、「支持する大統領候補を表明している代議員」に票を投じるのです。

例えば、2016年予備選挙トップバッターのニューハンプシャー州では、民主党からヒラリー・クリントンとバーニー・サンダースの二人が立候補していましたが、代議員の数をより多く集めたヒラリーさんがこの州の民主党大統領候補となりました。

これがいわゆる“指名争い”です。

同様の予備選挙が共和党内でも行われていきます。

(ちなみに、予備選挙ではなく党員集会という話し合いの場を設けて代議員を決める州もありますし、予備選挙と党員集会の両方を開く州もあります。)

こうして50州それぞれで代議員を選ぶための予備選挙(あるいは党員集会)が行われ、各州が推薦する大統領候補が決まっていき、最終的に7月~8月頃に行われる全国党大会でついに民主党と共和党の大統領候補が一人ずつに絞られます。

全国党大会で各党の大統領候補に選ばれるためには、代議員の過半数をGETしなくてはいけないので、2016年の大統領選の場合、民主党の代議員は2382以上(全体4764人)、共和党は1236人以上(2472人)の代議員獲得が求められたわけです。

それ以降は、よくニュースでも見るようなたくさんの支援者を背後に並べた演説会や1対1のTV討論会を通して、民主党大統領候補VS共和党大統領候補の一騎打ちが行われていきます・・・。

中間選挙ってなんのこと?

一方、中間選挙は誰を選ぶものなのでしょうか?

中間選挙について理解するためには、「連邦議会」についてもう少し触れておく必要があります。

初めて大統領選挙が行われた1789年2月の翌月には、日本の「国会」に当たる「アメリカ合衆国議会(以下、連邦議会とする)」の第1議会が開かれました。

古い歴史があるんですね!

この「連邦議会」は、日本でいう「国会」に当たるもので、上院と下院からできています。

上院と下院の数字的な違いは以下の通りです。

日本なら 議席数 任期 選挙のタイミング
上院 参議院 100名

(各州2名×50州)

6年 2年に1回、3分の1(33名か34名)ずつ改選
下院 衆議院 435名

(各州の人口比率に応じて選出)

2年 2年に1回、全員改選

この表からわかるように、連邦議会の「上院3分の1と下院全員を決める選挙」は、きっちり2年おきに開催されることになります。

実は、この2年おきの連邦議会選挙のうち、4年おきの大統領選とかぶらない年の選挙のことを「中間選挙」と呼んでいるのです。

前大統領選と次期大統領選の真ん中の時期に行われるから「中間」選挙、なんですね。

ちなみに、中間選挙には、上記の連邦議会選挙の他にも州知事選や各自治体の公職選も含まれており、大統領選の予備選のような間接選挙ではなく、国民が議員を選ぶ直接選挙になります。

予備選挙とは全く性質が異なる選挙というわけです。

中間選挙は、大統領が選ばれて2年経った頃に行われるため、現大統領の評価が色濃く反映されます。

2009年黒人として初めて大統領に選ばれたオバマ大統領の例を見てみましょう。

オバマさんは民主党だったので、2009年の大統領選と同年に行われた連邦議会選挙では上院下院とも民主党が過半数を占めていました。

しかし、2年後(2011年)に行われた中間選挙においては、上院で民主党と共和党の議席数差が16議席から6議席に縮まり、下院では共和党が民主党をひっくり返して過半数を占めてしまったため「ねじれ連邦議会」が発生してしまいました。

このように、中間選挙では、大統領への不信感や野党の追い上げにより多数党が逆転することもあるようです。

つまり、中間選挙は「大統領の信任投票」とも言えます。

まとめ

予備選挙と中間選挙の違いについてご理解いただけたでしょうか。

予備選挙と中間選挙をざっくり説明すると、以下のようになります。

・予備選挙とは:大統領選の序盤に行われる選挙で、各党の候補者を一人に絞るための選挙方法の1つ。
・中間選挙とは:大統領選の2年後に行われる選挙で、連邦議会議員や州知事を選ぶための選挙。議会内での各党の勢力図がそのまま現大統領の評価につながる。

2018年夏現在、トランプ大統領の暴走ぶりは日々ニュースになっているので、秋の中間選挙の結果が非常に気になるところです。

トランプ大統領は国民の支持を得られるのでしょうか?

中間選挙の結果に注目です!

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