エルサレム首都宣言!一体なにが問題なのか?

前述の通り、イスラエルとパレスチナは古くから対立してますが、アメリカは両者の仲介役としての役割を果たしていました。
しかし、方針を大転換し、トランプ大統領のがエルサレムを首都と認定しました。
では、そもそもエルサレム問題とは何なのかを、もう少し踏み込んで簡単に説明していきたいと思います。
イスラエル、エルサレム、パレスチナ、このキーワードと宗教は切っても切れない状況となっています。
今回の問題も元を辿れば宗教が大きく絡んでいます。
エルサレムはイスラエルの中にある地域ですが、このエルサレムは、アブラハムの宗教と言われる三宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)の聖地があって、昔からエルサレムを巡って争いが絶えず行われてきました。
この3つの宗教は起源が同じと言われている事もあり、聖地がエルサレムに固まっています。
同じ神様を違う方法で信仰しているような感じなので、その聖地が重なってしまうのは当然ですね。
その為、聖地をほかの宗教に渡すわけには行かないという事で、絶えず紛争が続いています。
聖地とは、
特定の宗教・信仰にとっての本山・本拠地・拠点となる寺院・教会・神社のあるところ、またはその宗教の開祖・創始者にまつわる重要なところ、あるいは奇跡や霊的な出来事の舞台となったところをいう。
そこに参拝することは、信者にとって特別なことであり、それへの巡礼は信仰生活にとって特別な意味を持っている。
また英語で”the Holy Land”(大文字始まり)というと、神がイスラエル民族に与え、イエス・キリストが誕生したとされるイスラエル・パレスチナの地を指す。
出典:wikipedia
少し飛躍した例にはなりますが、皇居を他の民族に渡すわけには行かないと言った感じでしょう。
イスラエル領土の中にあるのがパレスチナですが、エルサレムを巡ってイスラエルとパレスチナが争っているので、エルサレムは国連の管理下にありました。
現在もエルサレムはどこの国のものでもなくて国連が管理していますが、事実上はイスラエルがエルサレムを実行支配しています。
イスラエルはエルサレムが自分たちの首都だと宣言してますが、パレスチナも将来的にエルサレムを首都にしたいと思っています。
イスラエルの主張は国際社会は認めていないので、アメリカや世界各国はパレスチナにも配慮して大使館などをエルサレムにはおかず、イスラエルのテルアビブという地域に大使館などを置いてます。
そんな、背景もあり、エルサレムはどこの国のものでも無いと言うフワッとした感じになり、何となくバランスが保たれていましたが、今回のトランプ大統領の首都宣言によって、微妙なバランスが崩れてしまったわけです。
実際、イスラエルとパレスチナとの間で衝突も起こって死者も出てますね。
今後アメリカは大使館もテルアビブからエルサレムに移転される予定なので、もし、本当に移転したら、パレスチナやアラブ国家としては断じて納得できず、テロなどが起こるリスクは高まって来る事でしょう。
国際社会がイスラエルの首都をエルサレムだと認めていない中、トランプ大統領の首都宣言は当然ながら大きな混乱を招く事になりました。
今回の件で再び中東戦争が起こる可能性もあると言う専門家もいるようです。
石油の多くは中東地域に頼っている日本なので、万が一にも中東で戦争が勃発したら計り知れない影響がありますので、そうならない様に上手いこと解決して頂きたい物です。
アメリカのトランプ大統領は何故エルサレムを首都に認定したの?

http://www.bbc.com/japanese/42218642
歴代のアメリカ大統領はエルサレム問題を、あえて避けてきた感じがありますがトランプ大統領は何故このタイミングで首都だと宣言したのでしょうか?
このタイミングの背景はいろいろ考えられますが、何といってもアメリカでのトランプ政権の支持率の低さが関係しているようです。
大統領就任直後はトランプフィーバーでしたが、最近では数々の疑惑もあって窮地に立たされている感じですね。
大統領選挙のときに公約として、エルサレムをイスラエルの首都と認めると話もしていたので、今回の決断は有言実行をアメリカ国民にアピールすると共に、アメリカに住んでいる多くのユダヤ人に向けたパフォーマンスで支持率アップを狙ったのは明白です。
それと大統領選挙でのロシアの関与が囁かれて、トランプ大統領の側近だった部下にも捜査の手が伸びてるので、疑惑隠しの為に首都と認めたのではとも言われています。
もし本当に自身の支持率アップの為だけに宣言したのなら、全くもってアメリカ大統領としての器ではないと思います。
すでに死者まで出て日々衝突が激化しているので、トランプ大統領の責任は極めて重大だと思いましたね。