双子を見かけると、「一卵性?二卵性?」という言葉をよく聞くけど、そもそも違いは?
双子を妊娠したことを医学的には「双胎妊娠」または「多胎妊娠」と言います。
日本では、100人に1人の割合で双子が誕生しています。
双子の妊娠には2つのタイプがあり、一卵性と二卵性に分かれます。
それぞれで誕生するプロセスが違います。
・一卵性双生児
1つの卵子に対して1つの精子が受精します。
ここまでは普通の妊娠と変わりませんが、その後に何らかの原因で1つの受精卵が2つに分裂してしまうのが、一卵性双生児と言われています。
元々は同じ受精卵が2つに分かれたので、性別や血液型は同一で、「どっちがどっちか分からない。」とよく言われるタイプの、そっくり度が高めの双子になります。
・二卵性双生児
2つの卵子に対して、2つの精子がそれぞれの卵子に1つずつ受精し、受精卵が2つできた状態を二卵性双生児といいます。
卵子が2つ子宮内にある理由は、不妊治療やホルモンバランスの乱れ、遺伝も原因の一つです。
受精卵が2つということは、それぞれ別々の卵子と精子が受精したということなので、性別や血液型などは異なるので、「双子にしてはあまり似ていない」と言われることが多いです。
同じ時期に生まれる兄弟姉妹のようなものだと思ってください。
新たな命を授かって素直に嬉しい。でも、その妊娠、双子かも!?
一番初めの妊娠の判別は、薬局で購入できるような妊娠検査薬で行う人がほとんどだと思います。
妊娠検査薬は、あくまでも妊娠の有無を判定するだけのキットなので、双子を妊娠しているかどうかは分かりません。
双子の判別は妊娠初期に受ける超音波検査で分かります。
特に受精卵が2つある二卵性双生児の判別の方が早く、胎嚢が確認できる妊娠5週から6週目には確認できます。
一方で、一卵性双生児の方は胎嚢が1つしかないので、確認がやや遅れます。
心拍が確認できる、妊娠6週から7週目に2つの鼓動が確認できたら、双子と判別します。
しかしながら、受診時期や超音波検査の仕方によっても、異なることがあります。
遅くても妊娠8週から11週目までには双子を妊娠したかどうか分かるとされています。