成績以外のクラス替えの基準は?
成績順にほぼ均等に分けられたのでクラス替えは終了・・・とはなりません。
むしろここからの作業が本番といえるほど、大変なのです。
クラス替えの際には、以下のように成績以外にも配慮すべき重要な項目があります。
例えば、以下のような項目です。
- 特別支援学級に所属する子を均等に分散させる
- LD(学習障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)、PDD(広汎性発達障害)などのいわゆる「発達障害」と診断されている(あるいは疑われる)子を分散させる
- 相性が合わない児童やいじめ事例の加害者と被害者を分ける
- モンスターペアレントと呼ばれるような対処に配慮を必要とする保護者を分ける
- さらに均等さを追求するとすれば、以下のような項目があります
- シングルマザー(ファザー)や虐待、ネグレクトなど家庭が気にかかる子を分散させる
- リーダー各の子(学級委員候補)が偏らないようにする
- 運動会のことを踏まえて、足の速い子を分散させる
- 下校時にひとりボッチにならないように地域に偏りが出ないようにする
ここまで分けようとすると、相当クラス替えは難しくなり混迷してしまうことあります。
そのため、最初に紹介した「名前カード」には、成績だけでなく、特別な支援を必要とするかどうか、あるいはいじめの加害者、被害者になったことがあるかどうか、特記すべき家庭環境(母子家庭やモンスターペアレントなど)なども同時にメモされることもあるのです。
「あの子と離してください!」は通用するのか!?
では、「あの子と一緒のクラスにしてほしい」「あの子とは絶対離してほしい!」といった保護者の希望や要望についてはどうでしょうか。
実際に個人懇談などでこうした保護者の想いを担任に伝えても、「そういった特別扱いはできませんので…」と返されるのがほとんどです。
「なんとなくあの子は苦手だから…」とか「仲のいい友達と離れたくない」というあいまいな理由にまで配慮していればクラス替えなんてやってられないからです。
でも心配しなくても、前年度にいじめの事例があり明らかに加害者と被害者がはっきりしているケースや、ある二人が揃うとどうしてもふざけすぎてクラスの空気が良くない方へ向かうようなケースであれば、先生たちもよくわかっているので、保護者の要望がなくともしっかり分けてもらえると思います。
反対に、特別な支援を要する子どもと特別に相性の良い子を一緒のクラスにするといった例もあります。
ただし、例外的にこうした保護者からの要望が受け入れられる可能性があるとすれば、近所の友達や放課後に遊ぶ友達同士(あるいは親同士)の「学校では表面化していないトラブル」に配慮するケースです。
春休みに入るまでに、担任の先生が知らないような放課後、例えば習い事の中での大きなトラブルや事件を伝えておけば、クラス替えの際に考慮することもあります。
こうした担任が把握していない事例まで含めると、保護者の意見も一概には無視できないというわけです。
要望を出す場合は、単にあの子は嫌だとか抽象的な表現では聞入れられる事はありませんので、日々の連絡を感情は抜きにして事実を伝えて行くのがポイントです。